沖縄のTシャツとサーフアパレルのショップ「ISLAND BROTHERS」:被災地を訪れて。

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被災地を訪れて。

まずはじめに、今回の震災で被害を受けられた皆様にお悔やみを申し上げるとともに、尊い命を失われた皆様のご冥福をお祈りいたします。


2011年3月11日14時46分に三陸沖を震源に発生した、東北地方太平洋沖地震は私たちにかつてないほどの衝撃を与えました。そして、日本国民全員と言っていいほどの多くの人達が、すぐさま「自分が出来る事」として様々な支援に取り組みました。

私たちの社内でも「何か出来る事は?」という問いかけに対して、「消費税に相当する額、売上の5%を義援金にする。」という約束をお客様と交わしました。そして、4月20日までに¥553,066という額になりました。しかし、このお客様から預かっている貴重な募金を「どのような形で被災地に役立てていただけるか?」という問題にぶつかりました。それから、社員一人一人がこの問題について真剣に考え、議論を重ねた結果、「被災地の行政組織に直接届ける。」という結論に達し、「どの市町村に寄付するか?」という問いに、更なる議論を重ね、「岩手県陸前高田市の市長が発せられた『復興のモデルケースになる!』」という言葉に多くの社員が感銘を受け、今回、陸前高田市まで直接お届けする事になった訳です。

そして、社員からの要望は「事実を見て来て自分たちに伝えてほしい!」との事でした。

日々の仕事に追われる中、少し時間も経過してしまいましたが、去る11月16日(水)に陸前高田市の仮設庁舎内の企画調整課へお伺いし、お客様からお預かりしたお金を無事届ける事が出来ました。
沖縄から朝一便出ても、現地についたのは夕方4時頃で、すでに、辺りは夕暮れを迎えていましたので、庁舎へお邪魔する前に被災地を見て回りました。一言で言うと「言葉にならない」に尽きます。

2011/11/16 撮影  クリックすると拡大します。
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一関からレンタカーを借りて陸前高田市内に向かう途中は、「本当にあの巨大地震があったのか?」と思うほど、普通な感じがしていました。しかし、市街地に入る手前の河原辺りから様子が変わり、仮設庁舎のある丘を回り込んだその瞬間、言葉を失いました。街がひとつ消えてしまっていて、残っているのは、瓦礫の山と、テレビの報道で何度も見た事のある大型ショッピングセンターの建物、潰れた車、がらんどうになったマンション、ひしゃげた橋の欄干などです。亡くなった方々に手を合わせる事さえ忘れてしまうほど、衝撃的な光景でした。

もちろん手を合わせ、日が暮れるまで、作業車両の邪魔にならないよう気をつけながら、写真を撮りました。その場で思った事は「半端な手伝いじゃどうにもならない。」、「とにかく沖縄に帰ったら皆に伝えなければ。」という事だけでした。
その後、仮設庁舎にお伺いしたのですが、現地に着くまでは、様々な事を聞きたいと考えていました。しかし、現場に行って、仮設庁舎で働いている方々を見て、そんな事を聞ける由もなく、とにかく仕事の邪魔にならないようにと義援金だけをお届けし、すぐに役場を後にしました。ですから、申し訳ない話しですが、役場の方から聞いた事は何もありません。


今回、現地に行って本当に思った事は、「復興はこれからであって、これからも支援は続けなければならない!」という事です。そして、私が行った陸前高田市だけではなく、同じように壊滅状態の場所がたくさんあり、すべてが同じように復興はこれからなのだと言う事、それは、途方もないほどの面積になると思いますし、途方もない予算が必要になるのです。

最近になって、震災時のインパクトが薄れて、人によっては忘れかけている人もいると思います。しかし、復興はこれからで、それは長丁場になるはずです。ですから、出来るだけ多くの人が少しずつでも支援を続けなければならないと思います。
ボランティアへ行かれる方も、各被災地のホームページなどで正確な情報を取っていかれないと、受け入れ側にかえって迷惑になるとも思いました。その辺りに関しても、こちらで得た情報は常時、このサイトにアップして行こうと思います。

弊社は、これからも私たちなりに出来る事を考え、行い続けていきます。
そして、今回の寄付が行えた事は、自分たちが得られる所得の一部を削る事になる事を承諾してくれた、社員の理解もあった事を皆様にお伝えするとともに、お預かりした義援金を無事届けました事を報告いたします。



平成23年12月1日          
株式会社アドプロ  代表取締役 徳永修一